まず、そのセクターETFの上位の会社が、いつ決算を出すかを見ます。米国の10〜12月期の決算は、毎年1月中旬に大手銀行から始まり、1月下旬に大きなIT企業が続くのが、これまでの流れです。セクターETFは、上位の会社の決算の日に動きやすくなります。
決算は、どんな順番で出ますか?
1月の中旬には、JPモルガン・チェース(JPM)などの大手銀行が決算を出し、決算シーズンの始まりとされます。1月の下旬には、大きなIT企業の決算が集まります。小売の会社などは、決算の区切りが違うため、2月の後半に出すところが多くあります。

日付は会社ごとに決まり、年によって変わります。毎年の傾向で、いつもこの順番になるわけではありません。正確な日付は、それぞれの会社の投資家向けのページで確かめてください。
セクターETFは、どの会社の決算で動きますか?
上位の会社の決算です。XLF(米国・金融)ならバークシャー・ハサウェイ(BRK-B)やJPモルガン・チェース、XLK(米国・情報技術)ならエヌビディア(NVDA)やアップル(AAPL)が上位にいます(SEC NPORT-P、2026年6月末時点)。
上位の数社で大きな割合を占めるETFは、その数社の決算で、ETF全体が動きます。上位の顔ぶれは、ETFのページ(XLF・XLK)の「上位10社」の表で確かめられます。偏りの話は「ETFの中身が上位の数社に偏っていると、どうなりますか?」に書いています。
決算の日は、何を見ればいいですか?
決算の数字そのものより、これからの見通しのほうが、株価を動かしやすいとされます。前の3か月の結果は、すでに多くの人が予想していることが多いからです。

1社の決算が、同じセクターのほかの会社にも連想で広がることがあります。大手銀行の決算のあとに、ほかの銀行の株も同じ向きに動く、という形です。
日本の業種ETFには、どう出ますか?
米国の決算は、日本時間の夜や早朝に出ることが多く、翌日の東証の値段に表れやすくなります。米国の大きなIT企業の決算のあとに、1625(電機・精密)の半導体の会社が動く、ということがあります。
日本でも、3月期決算の会社の10〜12月の決算が、1月の下旬から2月にかけて出ます。1月から2月は、日米の決算が重なる時期です。ここに書くのは、過去にそうなりやすかったという傾向です。いつもそうなるわけではありません。
チャートで見る
XLF(米国・金融)とSPY(S&P500に連動するETF)の日足を、左端を0%として並べたものです。大手銀行の決算が出る7月中旬と10月中旬に、XLF(米国・金融)がSPYから離れた日があるかを見比べられます。

このチャートをTradingViewで開く:XLF(米国・金融)・SPY(S&P500に連動するETF)(紹介リンクです)
私はこう見ています
私は、1月に入ったら、見ているセクターETFの上位3社の決算の日を、カレンダーに書き込んでいます。その日のETFの動きが、業種全体の話なのか、1社の決算の話なのかを、あとで分けて考えられるようにするためです。
セクターを選んだあと、いつ入るかはテクニカル分析のチャートで見ます。チャートの見方は、姉妹サイト nyanvest の教科書「日足・週足・月足の使い分け」にまとめています。