均等加重は、会社の大きさに関係なく、どの会社も同じ割合で持つ作り方です。RSP(Invesco S&P 500 Equal Weight ETF)は、S&P500の会社を均等に持つETFです。同じ考え方で、セクターごとに均等に持つETFもあります。
時価総額加重と、何が違いますか?
ケーキの切り方でたとえると、時価総額加重は「大きい会社ほど大きく切る」、均等加重は「どの会社も同じ大きさに切る」作り方です。XLK(米国・情報技術)のような、ふつうのセクターETFは時価総額加重です。

時価総額加重のしくみは「時価総額加重とは何ですか?」に書いています。上位の数社に偏る話は「ETFの中身が上位の数社に偏っていると、どうなりますか?」にあります。
割合は、ずっと同じですか?
同じではありません。均等に持っても、上がった会社の割合は増え、下がった会社の割合は減っていきます。そこで、S&P500均等加重指数は、四半期ごとの見直しのたびに、各社の割合をそろえ直します。

そろえ直すときは、上がった会社を少し売り、下がった会社を少し買う形になります。そのぶん、時価総額加重より、入れ替えの売り買いが多くなります。
セクターごとの均等加重ETFもありますか?
あります。Invescoは、S&P500の11セクターそれぞれを均等加重にしたETFを出しています。たとえば情報技術はRSPT、金融はRSPFです(2023年6月に今の記号に変わりました)。
時価総額加重のXLKと均等加重のRSPTは、同じ情報技術の会社を持っていても、動きを決める会社が違います。XLK(米国・情報技術)は上位の大きな会社の動きが強く出て、RSPTは中くらいの会社の動きも同じ重さで出ます。

経費率は、ETFごとに違います。比べるときは、運用会社の公式ページで確かめてください。
どう使い分けて見ればいいですか?
並べて見ると、セクターの中で何が起きているかがわかります。XLKが上がっていてRSPTがあまり上がっていなければ、上位の大きな会社だけが上がっている、と読めます。2本とも上がっていれば、セクターの中の広い範囲で上がっている、と読めます。
東証の17業種ETFは、どれも時価総額加重の指数に連動しています。日本の業種で同じことを見たいときは、業種ETFと、その上位の会社のチャートを並べるのが近道です。
チャートで見る
XLK(米国・情報技術)と、同じセクターを均等加重にしたRSPTの週足を、左端を0%として並べたものです。上位の大きな会社が大きく動いた時期に、2本の差が開きやすくなります。

このチャートをTradingViewで開く:XLK(米国・情報技術)・RSPT(情報技術の均等加重)(紹介リンクです)
私はこう見ています
私は、米国のセクターの強さを見るときに、XLKとRSPTのように、時価総額加重と均等加重の2本を並べることがあります。どちらを持つかより、2本の差で、そのセクターの上がり方が広いか狭いかを確かめるために使っています。
セクターを選んだあと、いつ入るかはテクニカル分析のチャートで見ます。チャートの見方は、姉妹サイト nyanvest の教科書「日足・週足・月足の使い分け」にまとめています。